トヨタの逆輸入車FJクルーザーの入庫。
並行輸入車(正規輸入は現在ありません)のため、米国・カナダ仕様でスモール(ポジション球)を点灯させるとヘッドライトも点灯するようになっています。北米でよく見られる安全対策です。
日本ではちょっと不具合もあるので(恥ずかしい)日本車と同じようにして欲しいとの依頼。
配線を調べていくと、後付けのHIDの電源をスモールランプから取っていました。
前のオーナーが自分で改造しただけなんだ!と独り合点し、修理完了。点検しても大丈夫。
と思っていたら!
車を移動させていると何となく前が明るい。
ヘッドライトが点灯しているじゃないですか。ライトスイッチはオフのままなのに。
そのとき気付きました。今の状態がノーマルの北米仕様。
走行中は常にヘッドライトが点灯しています。サイドブレーキを解除して、Dレンジに入れ走らせるとライトが点灯します。
ヘッドライトのリレーのコイル側に条件が揃うと信号が送られ点灯するようになっているはず。
配線図は無いし、困ったなと思いながら配線を追っていきます。
結局、途中にある部品が取り付けられていました。
取り外すと、普通の日本車のようにライトスイッチの操作で作動します。
お客様は色々修理工場を回ったようですが、どこでも断られたようで、大変喜んでいただき、こちらも嬉しかった仕事でした。