またまた、旧車修理の記事です。
ローレル。愛知県という遠方よりお越しいただき、恐縮いたしました。
メールで何度かやり取りの後、入庫いただきました。
大変状態の良い車両で、こちらも気を使ってお預かりしました。
診断の結果、高圧ホースとコンプレッサーからのガス漏れ。
オーナーと相談の上、レトロフィット(旧ガスから新ガスへ変更)を行います。遠方からのお客様なので、手直しを行うことを避けるため、電動ファンを追加して装着しました。
新ガス(R134a)は旧ガスよりもエアコン作動時の圧力が高くなるため、低速走行の渋滞時や灼熱下でのエアコンの冷え不良・コンプレッサーへの過大な負担が掛かる場合があります。電動ファンでコンデンサーを冷却することにより、ガス圧を低く保てるようにしました。
電動ファン装着のために、電動ファン作動用に電気回路を追加して不具合無く作動するようにします。設定圧力の高いプレッシャースイッチの装着etc。
なるべくオリジナルの状態を壊さないように配線などは目立たない場所を通しています。
修理・改良を行った後の点検では、ガス圧も2kgと12kgでしたので、今の気候のベストな値が出ています。
(ガス圧の表示、kg/cm2は古いですね・・・)
部品手配から約2週間の作業でした。
オーナーは寄り道して宮島に行くとのことでした。
いい車でした。長く乗ってくださいね。
エバポレーター単体でのガス漏れチェック作業
電動ファンはこの奥に装着
コンプレッサーとレシーバータンクを外した状態