先日スターターを修理したお客様が来店されました。車両側のスターター回路に不具合があるため、スターター回路にリレーを装着したら、エンジン始動後にスターターが回りっぱなしになる事があるそうです。
点検するとスターター信号の入る回路に、スターター作動後、微弱電流が流れているようです。微弱電流でもリレーが作動する場合があり、スターターが回りっぱなしになってたようです。このため、前回スターターを送ってもらった時にスターターが焼けていた理由が分かりました。
この症状の場合、キースイッチに不具合がある場合が多いのですが、この車の場合、キースイッチと車のコーションプレートがどうもくっついているようで、これをディーラー以外で外すと車の価値が落ちてしまう危険性があるので、点検を断念。
対処療法で症状を出なくさせる方法で修理しました。
万が一に備えて、線ヒューズを回路内に設置
小さな電流では作動しない、スターター専用のサブリレーを回路内に装着する事にしました。古いフェラーリではよくあるスターター信号が弱いくスターターが回りにくいという症状も解決できる一石二鳥の方法です。
車両に合わせてハーネスを作成して準備をします。
なるべく自然に見えるように装着
V12エンジン
装着後にお客様と再度スターターの作動を確認して完了。
少し前のフェラーリの方がフェラーリらしく見えるのは歳のせいでしょうか?
遠方よりお越しいただきありがとうございました。